舞台監督インタビュー


舞台監督部からは、舞台監督4年の柳澤佳奈さん、舞台監督補佐1年の荒木真菜さんにインタビューさせていただきました!

――最初に、今回のワークショップ公演『泡沫を酌む』に関しまして、お好きなドリンクを教えてください。 

 

柳澤:コーヒーが好き! カフェオレとかもすごく好き。ちょっとこだわりがあって、ホットはブラックが好きでアイスは牛乳が入っているほうが好きっていう(笑)。それとは別に夏はソルティーライチが好き! 

 

――スタジオ入り期間中も飲んでいましたか? 

 

柳澤:いや、高いのでいつも安い100円のお茶を飲んでました(笑)。ローソンブランドの緑茶とウーロン茶とジャスミン茶を回すことで味変してました。 

 

荒木:私はコーヒーも好きなんですけど、最近は野菜ジュースにはまっていまして、ほぼ毎日一杯は飲むようにしてます。今もここにあるんですけど……。 

 

一同:健康的……! 

 

――ここからは本題に入りまして、本番も含めた公演の準備期間中の一番の成果や頑張ったこと、思い出に残ってることを教えてください。 

 

荒木:最後にみんなが「楽しかった!」って言ってくれるような舞台が作れたことが今回の成果だったと思います。あとは本番を自分でも見ていて、小道具のカクテルにちゃんと色があってよかったなと思いました。 

 

――舞台監督部さんがカクテルグラスの中にゼラチンを入れてカクテルの色をつけてくれたんですよね。とてもきれいでした。 

 

荒木:ありがとうございます。 

 

柳澤:(荒木)真菜ちゃんと同じく舞台監督部の(大島)千穂ちゃんがめちゃくちゃ職人のこだわりを発揮して作ってくれました。「ちょっとこれだと色が濃すぎると思うんですよねー!」とか言いながら(笑)。 

 

荒木:千穂さんの方がガチでしたよ! ポスカと絵具を使って色を出しました。 

 

柳澤:真菜ちゃんも言ってくれたんですけど、8月のワークショップ公演ってスケジュール的にもハードで、全ての部署に負担がかかりがちになってしまうので、最後の写真撮影でみんなが楽しそうに写ってて「笑って終われる公演になれてよかった!」と思ったのが舞台監督としての一番の成果です。個人的に一番の成果は喋れる1、2年生が増えたことでした(笑)。 

 

――今回の公演はとてもいい雰囲気で終われたな、という感覚が私個人にもあって。その雰囲気を作ってくれた舞台監督部の方々、ありがとうございました。真面目な話から一転、今度は部署内の面白エピソードがあったら教えていただきたいと思います。 

 

柳澤:LINEでグループを作るにあたって千穂ちゃんにメンバーの名前を片っ端から読み上げてもらったんですけど、一人ずつ順番に読んでくれていた途中でいきなり「カス!」って言い出して。「カスって誰!?」って私と真菜ちゃんが止まって振り向いたら「あっえーと、間違えました、むぎさん(今回のインタビュアー)です」って言われて。本人的には名前を読み上げようとして、「読み方合ってるのかな」と不安になって「カス」で止めたせいで、結果としてただただ悪口を言ったみたいになったという(笑)。 

 

――面白エピソードを聞いていてまさか自分が刺されるとは思いませんでした(笑)。 

 

荒木:私もそれしか思い浮かばなかったです……(笑)。 

 

柳澤:私的には真菜ちゃんと千穂ちゃんが(カクテルに添えるための)いい感じの草と葉っぱをむしるために炎天下の中学校中を頑張って歩き回った話とか面白いと思うんだけど。 

 

荒木:あれ結構大変だったんですよね。(スタジオ入り期間中)オープンキャンパスで高校生とかいたじゃないですか。だから「あー採れない!」って葛藤してるとすぐオープンキャンパスの列が来ちゃうから、その場で葛藤しながら「今日暑いっすねー」とか言って、通り過ぎた瞬間むしるとか(笑)。 

 

柳澤:それね、面白いよ(笑)。 

 

――面白いです(笑)。それでは次に、お互いのワークショップ公演前の第一印象と、活動を終えてみてからの現在の印象をお聞きしたいと思います。 

 

柳澤:舞台監督部は最初LINEでやりとりすることが多くて、「ビビらせてないかな」って心配だったんですけど。「顔合わせをしよう」ということでZOOMをしたとき、最初から30分くらい遅刻してきて、「ごめんなさい! お風呂入ってたらうっかり時間過ぎちゃって……あとウチ、ドライヤーが壊れていて乾かせないんですよね」って髪の毛ビッチャビチャの弾ける笑顔で登場して(笑)。「ドライヤーが壊れちゃってるの大変だな」っていうのが本当の顔見た瞬間の第一印象でした(笑)。 

 公演を一緒にやってみての感想は「大物」って感じ(笑)。最初から30分遅刻してきて、「大物かも」って思っていたら、想像より「大物」だった。 

 

――確信に変わったんですね。さて、真菜ちゃんが最初に30分遅刻したという話ですが、今日の対談ではむしろ数分前から待機してくれていたことを付け加えておきます。 

 

柳澤:あのね、入り期間中の真菜ちゃんは今回のワークショップ公演唯一の無遅刻無欠席の皆勤賞だから。朝も私とか千穂ちゃんが行くより前に待機してくれていて。最初の「うっかりお風呂さん」以外に遅刻もなく、毎日いてくれました。みんなにも「真菜ちゃんすごい!」って思ってほしい。 

 

荒木:(ダブルピースをして)イエーイ! 

私の方は最初「ちょっと厳しい人なのかな」って思っていました。ハキハキしてるし、「ここはこう」みたいに直すところはちゃんと直してくださる方だったので、雲の上の存在というか、偉大な人って感じだったんですよ。 

でも入り期間に入ってずっと一緒にいると、佳奈さんはすごくお茶目さんで(笑)。気を抜くとたまに「にゃ~」とか言ってたり、あとはこっちが「スカート履いてるのにそんなに足を広げちゃだめですよ!」って言いたくなったりとか(笑)。がむしゃらで、お茶目さんで。(入り期間が)終わった後は「かわいい先輩だな」って思いました。 

 

――仕事はすごくできるんだけどユーモアのある、素敵な人ですよね。それではなぜ演劇に関わるサークルに入ろうと思ったのか、その中でもゲキケンに入ろうと思ったのかを教えていただきたいです。 

 

荒木:私はもとから演劇や映画といった、観客を楽しませることに興味がありました。でも、高校生の時には演劇を始める勇気がなくて。大学生になって、「自分の好きなことをやってみたい」と思ったときに、色々な人から聞いた情報とか、ネットとかでゲキケンを見つけて入りました。自分的にはすごく大きな第一歩という感じで……。それで、6月、8月とスタッフをやったら楽しくて、やっぱりゲキケンに入ってよかったなと思っています。 

 

柳澤:真菜ちゃんが立派なことを言ったあとにこれを言うの申し訳ないんだけど、私は「新しいことを一個やってみたいな」と思っていて、「なにか面白そうなサークルないかな」と新歓の時にフラフラしていたら、あの、チラシをくれた先輩がすごく美人だったので……(笑)。あと、高校の頃文化祭の準備の雰囲気が好きだったのがあります。それこそ高校3年生の時の文化祭で演劇をやったんですけど、みんなでわいわいしながら一つのモノを作り上げるのがすごく楽しかった。チームスポーツとしてはバレーボールをずっとやっていたんだけど、「バレーとは違って各部署それぞれで協力しあって一つのモノを作るのが新鮮で面白いな」って思っていて。裏方仕事がやりたくて(ゲキケンに)入りました。 

 

――「文化祭の準備の雰囲気」とてもわかります! あの雰囲気を大学で味わえるのがこのサークルですよね。 

 

柳澤:入り期間とかまさにそれだよね! 準備は大変だけど、終わった後には達成感もあって、それが結構好き。だから「下級生に早く打ち上げさせてあげたい~!」って超思う。私はウーロン茶のピッチャーを抱え込むタイプ(笑)。全然お酒が飲めないけどゲキケンの打ち上げは大好き! 

 

――それでは最後に、これからの意気込みについてお聞きします。 

 

柳澤:8月では、部署間の情報共有と連携の繋ぎとか、舞台監督として上手く回せなかったところがいっぱいあったから、次も舞台監督をやるとしたらそこは気を付けたいと思っています。どの部署に入ったとしても、4年はやっぱり余裕を持てるポジションなはずだから、他の部署の動きとか兼ね合いみたいなものを気にせる立場に立ちたいです。 

 

荒木:またスタッフになって、色々身に着けたいです。調光(音響・照明)のこととか。舞台監督をやって、他の部署のお手伝いをする中で、楽しくなっちゃったので(笑)。これから色々な部署を体験してみたいです!