役者インタビュー


役者さんからは、チーフ4年の鷹羽柚季さん、副チーフ1年の早川緋奈乃さん、同じく副チーフ2年の坂田陽南子さん、にインタビューさせていただきました!

——今回のWS公演『泡沫を酌む』に関しまして、皆さんのお好きなドリンクを教えてください。それでは…最年長の柚季さんからお願いします! 

 

鷹羽:ひどいひどい(笑)最年長とか言わないでよ(笑)私はそうだな…あの、映画館とかマクドナルドとかにある、QOOの「すっきり白ぶどう」好きで、この前も映画館330円も払って白ぶどう買って飲んでました(笑) 

 

早川:いつもマクドナルドですっきり白ぶどう、ピッてやってます。 

 

——緋奈乃さんはマックバイトされてるんですねではこの流れで、緋奈乃さんにも。 

 

早川:はい!私は、メロンクリームソーダです!メロンパンとかメロンソーダとかメロンのつくもの大体好きなんです最近お家にメロンソーダのシロップみたいなのを買ってドリンクを作ってます。それこそ、『泡沫を酌む』でもらったグラス使って昨日作りました。 

 

——素敵ですね!では陽南子さんはいかがですか? 

 

 坂田:あー、えーと私は…緑茶ですかね。 

 

鷹羽:渋い(笑)。

 

——いいですね(笑) 

 

坂田:もうお茶が大好きなので、お茶全般みたいな感じですね。

 

——それでは本題の方に入っていきたいと思います。WS公演準備期間と本番当日の中で、一番の成果、頑張ったこと、また思い出に残っていることはありますでしょうか?

 

 早川:演出の先輩が仰ったことなんですが、今回の公演は「挑戦」が一番大きなテーマだったんですね。それで私も大きな挑戦させていただいたなと感じています 星野という役を当初私はハイな、テンションMAX!みたいな感じのキャラで捉えていアッパーで演じていたんですが、真逆のダウナーで演じるよう言われました。かつ関西弁だったり新しい稽古だったり、やらせていただいたことのない挑戦物凄い試練のような存在になり、それ苦労しました。皆さんに見ていただく機会に書いてもらうダメ出しに、結構直前まで「関西弁がわざとらしい」「ちょっとアッパーだった」と書かれていたのですが、公演を見に来てくださった方々に「関西弁自然だったよ!」「地元東京だっけ?大阪?」だったり、「こういうキャラクターもできるなんて、幅広い演技ができてすごい」言っていただけて、頑張ったことが伝わったんだなって感動しちゃいました。それが思い出にもなったし、自分の成長にもつながったと思うし、一番頑張ったことなのかな思います。 

 

——ありがとうございます!今回相方役として出ていた子は大阪の出身ですが緋奈乃さんは都内出身ということで、関西弁に挑戦するにあたってお二人の間で何かやり取りがあったら聞いてみたいなと思います。 

 

早川:そうですね、仰った通り私はバリバリのシティーガールなので(笑)――。

 

鷹羽:おいおい!大阪は田舎だって言うのかよ(笑)。

 

早川:(笑)――だから始める前に相方の先輩に私の台詞を読んでもらってそれを録音して、リスニングで覚えてましたね。 

 

——それじゃあもう英語の勉強のように、他言語として(笑)。

 

早川:そうですね(笑)

 

——それでは陽南子さんにもお伺いしてよろしいでしょうか 

 坂田:同じく今回の公演が「挑戦」というテーマだったので、オーディションの時点で(明坂は)私のキャラではないけれどこのキャラを通して自分の壁を越えたいんですと演出の先輩に伝えて配役していただきました。自分と真逆のキャラを演じるのはとても大変でしたが周りの方々が助けてくださいました。だから自分の中で役を作り上げていって、最終的に「上手くなったね」とか「キャラができたね」と言っていただけたので、それは大変です楽しく、とても思い出に残っています。 

 

——ありがとうございます。ちなみに役と普段の性格とのギャップというのは具体的にどのあたりにあったんですか? 

 

 坂田:私は性格的に大人しく静かすぎて、柔らかい雰囲気がどうしても全てにおいて出てしまいます。でも今回演じた役は結構ワガママなところがあったり、年下気質なところがあったり若々しさが求められたりというところでギャップが生じてしまいました。私の相手役を演じた子の方がの役にあっているというのは最初からお互い分かっていたのでやりづらさを感じていました。 

 

——なるほど。でもそれは乗り越えられたと思いますか? 

 

 坂田:はい! 

 

——よかったですではに柚季さんの頑張ったことを上げてもらってもよろしいですか 

 

鷹羽:今回私の演じた役はハイコンテクストな役だったんですね。何考えてるのか分からないって言われても、何考えてるか書いてない、というところが結構ありました。でも分からなさ過ぎたらお客さんを置いてっちゃうからどうしようって思った結果、弟役の子と、脚本の頭っから一つ一つの台詞に対して「この台詞はこういう背景があって出てい、こういう感情が乗っている」というのを二日ぐらいかけて考えていきました。マジで頭が沸騰するかと思った(笑)やっている途中で演出が、二人でやって終わってから見せてくれって言い始めるくらい(笑)例えば間一つとっても、ここの間ではこういうことを考えていなくちゃならないから次の台詞はこうなるよねとか、ここの間は大体これくらいになるよねと考えていきました。(海咲の)台詞がちょっと長めのリアクションペーパーの量しかなかったのですが、台詞一個一個に短いからこその重さがあって、それをどうしたら出せるのかと考えるのはとても大変でした。 

 

——つまり文脈を補完するための演技ということでしょうか?

 

 鷹羽:はい。リアルを突き詰めなきゃいけないからいきなり立ち上がってミュージカルみたいなこともできないので、手を使ったり視線の角度を…というのが大変でした 

 

——次に部署内の面白エピソードをお願いします。 

 

 鷹羽:坂田陽南子ってお母さんっぽい、大人の女性みたいな声してるんですよ。で、本人20年間自分が裏声で喋ってたことに気付かなかったの(笑) 

 

坂田:そうですね、この声ですよね(笑)。

 

鷹羽:それに気づいてから地声で喋るようになって、自分の本当の声を取り戻したっていう(笑)。

 

——他にも面白エピソードはありますか? 

 

鷹羽:何だろ……でも全員面白いよね。

 

早川:確かに!私の印象に残っているのは、私のダウナー追求期間に、キャラをダウナーに固定して延々とエチュード(注:即興演劇)をやるっていうがあったんですよね。そのときみんながトチ狂っちゃって(笑)日常生活を切り取ったような雰囲気エチュードで私がダウナーでみんなと喋ってるっていうだけのものを10分間、20分間とやっていたときは休憩を取っても自分たちでエチュードを始めちゃういうか、何か喋るとエチュードが始まっちゃう状態になってたのが体力は使ったけれど、個人的にはとても面白くて印象に残ってます。 

 

——本番中に役に入り込めるかというのはありますが、それがエチュードでも出てしまっていたんですね。でもそれくらい本気で臨めたと言うことですね。

  次に、お互いの第一印象と、ここまで一緒に活動してみての印象を教えていただきたいです。 

 

 鷹羽:私は月公演のときから稽古場に行かせていただいていたので、二人とは何となく面識ありました。緋奈乃ちゃんはね、テンションが高い(笑) 

 

——アッパーなんですね(笑) 

 

鷹羽:そうすごいアッパー(笑)。だからよく頑張って抑えたなって。でも緋奈乃ちゃんはすごい頑張り屋さんなんですよ。明るくて頑張り屋さんないい子だなっていうのは初めから変わらないかな。でも一つびっくりしたのは、緋奈乃ちゃんがアマゾンプライムで観れる『ザ・ボーイズ』っていう映画が好きっていうこと。『ザ・ボーイズ』ってめちゃくちゃグロいのよ!こんなに明るくてきゅるんきゅるんしてる子が『ザ・ボーイズ』観るの!?ってなって。そこはちょっと印象が変わったかも。

 

早川:『ザ・ボーイズ』はすごくいいですよ!面白いです(笑) 

 

鷹羽:坂田陽南子はちょっとふわっとした、不思議なところがあると思っています。でも大人しい思ったことなかったから、さっきの——。

 

坂田:ウソ!?(笑)。 

 

鷹羽:――お前大人しいか?ってちょっと思ってたんだけど(笑)。でも坂田陽南子は結構自分のことを小さく見てるな、

いうのを6月公演のときから思っています「できないんですよ~」って言いながら、今回の明坂の長台詞とかを、片っ端から役者呼び集めて全員にやってください、録音してもいいですか、とお願いしていて、すごい真面目だなと思うと同時にあなたもできてるわよって思っていました。やっぱり坂田には自信のないところがあるので、もっと自信持ってもいいんじゃないかしらって思ってるんですけど。まあでも大人しくはないかな(笑)。

 

坂田:あら~(笑)。

 

——まさかのダメ出しが…(笑)本人と周りが思っている坂田さん像にギャップがあったということが判明したと(笑)。最後に、お三方はなぜ演劇に関わろうと思ったのかお伺いしてもよろしいでしょうか。

 

坂田:もともと役者に興味があって入部しました。というのもさっき柚先輩が仰ったように自分に自信がなく人前に立つのが苦手だったので、それを克服したいなという思いで入りました。

 

 

早川:私はもともと小学校から演劇をずっと続けてきたことが理由としてありますあとは個人的に同じ作業を坦々と繰り返すのが苦手な人間で、そういう分には演劇は毎回同じとは限らない人と、違う作品を、新しいものを全力でつくっていくという過程がものすごく楽しいし好きなので、それに夢中になって今までずっと続けてきました。ゲキケンを選んだのはTwitterで見つけて、私はここに決めた!どこも見に行かずに来た感じですこれは直感です!(笑)お陰で良い先輩方と仲間に恵まれたので、入って正解でした! 

 

 ――それは新歓担当が聞いたらびますねでは最後に柚季さん、お願いします。 

 

 鷹羽:私も小学生の頃からいろんなタイプの演劇をやってきました。でも演劇って大きいものをつくりたければそれだけ人も資材も必要だしお金もかかる。そこでゲキケンが一番大きいいうのを新歓担当の人から聞いて、じゃあ大きいことできるな、と思いました。やっぱり大学ぐらいしかやりたいことできないだろうなという思いがあったから、せっかくだから自分の好きなことで一番大きいことをやろうっていう気持ちで、必然のように演劇やってました。 

 

——本日は短い時間でしたが楽しかったです!ありがとうございました。